展示車仕立て オーバーホール&オールペイント

当店でメンテナンスを行なってきたクーパーです。 チューニングミニに乗換えで入庫したのですが、若干ギア鳴りがあった為のと、今後永く乗っていただけるようにエンジン/クラッチ/ギアBOXはフルオーバーホール。 ボディも若干の色褪せ等がありましたので、きっちりオールペイントにて仕立てを行なう事としました。 その作業の模様を紹介したいと思います。

まずは、エンジン編から紹介しましょう。 まずエンジンを降ろし分解、現状の確認から進めていきます。
まずはシリンダーから。 写真で解りますでしょうか? シリンダーには若干の傷があるのが見えますか? 今回シリンダーはきっちりボーリングを行い、+20オーバーサイズピストンで仕上げることにしました。 全体としてはそれほど大きいダメージも無く、平均的な磨耗度合いではありました。



当店ではボーリングも内燃機屋さんに出すのではなく自社にて行なっています。 ボーリングを・・となった時にすぐに作業が出来る、そして細かい所までこだわって丁寧に出来るというのが大きなメリットかと思っています。



異常に・・というくらい丁寧に仕上げたシリンダーです。 ピストンはオメガ製の+20ディッシュ鍛造ピストンです。 これにより排気量は1293ccとなります。



コンロッドは問題ありませんので、ピストンを組み替え。 あまりキレイな字とは言えませんが、マジックで書き込んでいるのはボーリングする際のクリアランスです。 7/100で仕上げています。



続いてヘッドを見ていきましょう。 バルブガイドは磨耗が見られましたので新しいものに全て打ち変えを行ないました。



バルブに大きな問題は無し。 当たり面を確認しシートカットを行い丁寧に摺り合わせ。 燃焼室やポート内、ウォータージャケットなども丹念に清掃仕上げを行ないました。



ブロックにピストン、カムシャフトを組み付け。 カムシャフトは磨耗の無く、オリジナルのままでいくことにしました。 バルフリフターはいつものとおりオイルラインのある軽量タイプに変更です。



クランクおよびコンロッド、スラストメタルは全て新品に交換です。 クリアランス測定し全てスタンダードでOKでした。



クランクの組み付け終了。 右はオイルポンプですが、こちらも新品に交換します。 これである程度、腰上の作業が終了。 続いてミッションの作業に入りますが、続きはPART2にて。

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