名門ボルツ社にて隅々まで手を入れられたパワーユニットは、クーパー(インジェクション)の62馬力から100馬力までパワーを高められ、高価なパーツを惜しげもなく使用する事により、素晴らしい仕上がりとなっています。 1293ccまで上げられた排気量により、低速からとても力があり、その気になればいつでも鋭い加速をしていくエンジン。 トータルバランスがとても良く、ハイパワーを求めたチューニングカーにあるような扱いづらさは全くありません。 普段の町乗りからサーキット走行までオールマイティに使えるパワーユニットです。
 
ボルツ社が選択したキャブレターはSU1・1/2ツインキャブレター。 これに3ブランチLCBを組み合わせています。 アクセルに対するレスポンスはとても良く、低回転からラフに踏み込んでも愚図つく事なくスムーズに加速していきます。 もちろん、高回転をキープして走れば、パンチのある走りを見せてくれます。 また、LCBには耐熱バンテージを巻きつけてあり、こういう細かい仕上げもボルツ社ならではです。
VORTZの刻印の入ったチューニングヘッド。 クーパーカーのチューニングヘッドに手を加えた物が搭載されています。 シリンダーは+20ピストンを使用し排気量アップされ、ハイカム、4速クロスミションを組み込まれたエンジンは、右足とタコメーターが直結しているかのような吹け上がり。 シリンダーもクーパーSと同様に11スタッド化されており、完成度の高いエンジンへと変貌しています。
エンジン内部だけではなく、細かい補記類等にも手を入れてあります。 モカール製13段オイルクーラーは、取り付け方やフィッティングパーツまで拘った仕上がりをしており、追加でノロジープラグコードやワコー製シルバーコイル等で電装系も強化。 トータルバランスを考えてセットアップしています。
 
 
VORTZコンプリートエンジン
1293cc
100BPH/6400rpm
チューニングヘッド(11スタッド)
+20ピストン
ハイカム
4速クロスミッション
SU 1.1/2ツインキャブ
3ブランチLCB
LCB耐熱バンテージ巻き付け
ノロジー ホットワイヤー
ワコー シルバーコイル
クラッチ ステンメッシュホース
モカール 13段ショートオイルクーラー

エンジンチューニングに合わせ、足回りもセットアップしています。 ブレーキは4ポットキャリパーに変更し、抜群の制動力を発揮。 前後ネガキャン、アルミケースのショックが装備された足回りにより、どの速度域からでも踏んでいく事が出来、そして良く曲がり良く止まる、走る事が楽しくなる足回りです。
 
10インチDISKを組み込み、4POTキャリパーが装備されたフロント回り。 AVO製アルミケースのショックは軽さもも抜群で、ゴツゴツ感の少ないしなやかな足回りとなっています。 2度のネガキャン、強化テンションロッドも取り付けられ、ステアリングを切れば素直に反応し、操ることが楽しくなります。
リアブレーキは、通常のミニと同様のドラムブレーキですが、ブレーキホースはステンメッシュに変更し、ネガキャンを組んでいます。 また、リアにはスタビも取り付けられ、更にコーナリング性能をアップしています。
 
10インチDISKキット
4POTキャリパー
AVO アルミケースショック
H−Loキット
フロント/リア ネガキャン
フロント/リア ステンメッシュブレーキホース
リア スタビライザー

インテリアもボルツ社によって手を入れらています。 センターメーター、シート、内装と、ほぼ全てに手を入れたといっても良いでしょう。 もちろん各パーツの質感も高く、ハイクオリティな仕上がりです。
 
センターメーターはオリジナルのカウルにオリジナルのメーターが納められています。 全てのメーターがリムはブラックアウトされ、機械式の水温計&油圧計はCOOPERロゴ入り。 VORTZのロゴが入ったオリジナルタコメーターは、一体型のカウルに納められ、7200rpmに記されたレッドゾーンがエンジンの性能を物語っています。 センターメーター化に伴いダッシュレザー等が装備されていますが、仕上げの良さは是非実車をご覧下さい。
フロントシートは、通常のミニと同形状の物が標準装備ですが、ミニスポーツ製のローバックシートに変更。 コブラシートと同形状ですがレザーの質感も高く、今では作られていない貴重なシートです。
リアシートはグリーン/グレーのレザーで張り替えられ、内張りも全てグレーレザーに張替え。 インテリアに関しても手を抜いていません。 またカーペットをめくればフロアにも錆びやヘコミも無く、ベストな状態です。
 
 
センターメーター
オリジナル メーターカウル
COOPERロゴ入り 機械式水温計&油圧系
VORTZオリジナル タコメーター
ダッシュレザー
デミスターベゼル
アルミフットレスト
ステアリングアジャスター
モトリタ レザーステアリング(ブラックスポーク)
ミニスポーツ ローバックシート(フロント2脚)
リアシート レザー張替え
レザー内張り
オールドタイプ ルームミラー
ジュラコン シフトノブ

アーモンドグリーン/オールドイングリッシュホワイトのボディは、年式の新しさ、走行距離の少なさだけではなく、過去の使用状況や保管状況から素晴らしい状態を保っています。 錆び、腐りが無いのは当然で、フェンダー内部やエンジンルーム、フロア等、ドコを見ても文句の付けようの無い良いボディ。 全体のイメージはクーパーカーのワークスカーのイメージで仕上げられ、貴重なパーツも多数取り付けられています。
 
当事のワークスカーと同じサイドのデカール。 フェンダーレスにCRホイールといった組み合わせ。 フロントマーカーはOLDタイプに変更され、全体をMK−IIのイメージで統一。 フロントエンブレムはボルツオリジナルです。
4.75J−10インチのCRホイールは、VORTZのロゴが入ったスペシャルバージョン。 本来はシルバーなのですが、スポーク部をブラックに塗装。 また、タイヤは10インチでは最強のグリップを誇るアドバン032R。 皮むきが終わったばかりのほぼ新品状態です。
右側についているアストンレーシングキャップはダミーではありません。 ツインタンク化され、左のノーマルタンクが34リットル、右タンクが25リットルで合計59リットルとなっています。 ワークス仕様、クーパーS仕様を目指すなら取り付けたい右タンクは、今では貴重なパーツです。
一見普通のRC40見えるマフラーはCOOPER−Rの刻印の入ったもの。 歯切れの良い排気音は心地よく、乾いたキレイなサウンドのするマフラー。 これもレアパーツです。
 
 
ワイパー中央寄せ加工
ルーカスH4ヘッドランプ
OLDタイプフロントマーカー
OLDタイプサイドマーカー
クーパーカー サイドデカール
ボルツオリジナル エンブレム
MK−IIテールレンズ
MK−IIライセンスプレート&ランプ
ツインタンク
4.75J−10インチ CRホイール(VORTZ刻印入り)
ホイール ブラック塗装
アドバン 032R
レーシングミラー(ドアミラー加工)
COOPER−Rサイドマフラー
開閉式クォーターウインドウ
グリルボタン

内外装ともベストコンディション
 
@油脂類交換
 エンジン各部点検調整
Aクラッチ油圧系点検
B水回り点検
C足回り各部点検
Dブレーキ回り各部点検

VORTZ COOPER  FORMULA ”R” 諸元表


僅か数十台しか製造されたいないボルツ・クーパー。 この車輌は38台目に製造されました。 実走で14600kmと走行距離も少なく、過去2オーナーで使用状況や保管状況も良く、機関・ボディ共にベストコンディションです。 ボルツは数あるコンプリートカーの中でも造りが格段に良く、全てに於いて素晴らしい仕上がりとなっています。 新車時に400万円近くしていた価格も納得出来る内容です。 丁寧に組み上げられたパワーユニットは慣らし運転も終わり、まさにこれからが本番といったような状態。 これだけのコンディション・低走行のボルツはまず出てこないでしょう。 これからチューニングや乗換えを考えている方にもお勧めしたい1台です。 まず実車をご覧になって音を聞いて確かめてください。 素晴らしい車です。
 

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