1965y AUSTIN COOPER 1275 'S'

トータル的にグッドコンディションの１２７５クーパーＳです。　機関・サスペンションともに本来のＳの性能を楽しめるよう仕上げました。　それでは、各詳細をご覧下さい。

状態の良い１２７５Ｓユニットです。　国内に入り１９年経っていますが走行の少なさ、メンテナンスの良さからオイル上がり／下がりも無く、しっかりしているエンジンです。　デファレンシャル、ギアＢＯＸ等のギア鳴りやベアリングの鳴りも無くグッドコンディション。　クーパーＳ本来の性能を楽しんでいただけるでしょう。　基本メンテナンスの内容としては、シリンダーヘッド脱着／各シリンダー点検／バルブおよびガイド類すり合わせ／バルブタイミング調整から、キャブレター分解清掃調整／点火系パーツ（ポイント・ローター・キャップ・コード・コイル）全交換／チョーク回り調整／水回り点検／ＬＬＣ交換／油脂類交換／ｅｔｃ・・・。　しっかりとメンテナンス行なっています。

乗り心地良く、粘りのあるハイドロラスティック・サスペンションはブーツ、配管、ホース類と点検済み。　もちろんブレーキ回りのオーバーホール、ステアリング系統、ドライブシャフト、ベアリング類は点検整備を行なっています。　また、クーパーＳに装備されたブレーキサーボはシッカリと効き良く止まります。　基本的にはパワーに対してフロントのロール感がるハイドロ車。　その為、フロントのみショックアブソーバー（ＫＯＮＩ製）を追加しています。　直進安定性とコーナリング時の安定性を確保しました。

グレーとゴールドブロケイドの組み合わせのインテリアは、外装のアイランドブルーに対して定番のカラー。　１９６５年後期からのカラーリングで、それ以前には存在しません。　フロントシートはオプションのハイバック・リクライナーシートが左右装備なのですが、残念ながらコンディションが今ひとつのため、左右ともニュートンコマーシャル製のグレー／ゴールドブロケイドシートに張替え・装着いたします。　（注）写真は取り合えず別なＭＫ－Ｉシートを付けているものです。　室内ではフロアに運転席／助手席ともに痛みがあった為、速めに丁寧に錆び取り板金ペイントしておきました。　もちろん、メーター回りの計器類はクーパーＳ純正で、スミス製レブカウンター（タコメーター）１００００ｒｐｍのみ追加。　また、ステアリングはオールドモトリタレザー、ルーカス製スイッチパネルに電動ファンスイッチを取り付けています。　そしてドアポケットのカバーは当時のオプションで、今では手に入り難いインテリアパーツです。

程度の良いエクステリアです。　ルーフ回りの縁、フロントフェンダー回りに塗装のヤレや錆びがあった為、丁寧に板金リペイントしました。　足元のホイール（純正Ｓホイール）もグッドコンディションです。　ホイールのペイントの白が少々強すぎたので、イングリッシュホワイトにリペイント。　また、グリル／バンパー／オーバーライダー等のメッキのコンディションも良くボディと比較しても見劣りの無い状態。　細かい箇所では、この車体が通常１９６６年モデルになる為、リアクォーターガラスはＭＫ－２と共通のものになります。　もちろん、ツインタンクも標準装備。　ガスキャップはあえてＳ純正。　エグゾーストはＲＣ４０ツインボックスマフラーで、雰囲気を壊さないよう仕立てています。