998MK−IIクーパー(通称スタンダードクーパー)の紹介です。 もちろんトータル的にベーリグッドコンディションな車輌で、ヘリテイジトラスト(車輌証明書)付きです。 昨年、世界中のMINIファンの間で「ベスト・オブ・MINI」と再認識され注目度の高いモデルです。 それでは、詳細をどうぞ。 |
その前に、MK−IIクーパーについて少し補足したいと思います。 1967年から1969年にかけて総生産台数16396台、そのうちモーリス・ブランドの割合が7228台。 1/7228台という車輌です。 また、クーパーS人気に伴い、過去においてスタンダードクーパーのBodyにクーパーSユニットを積んで仕立てられている車輌も多く、現在ではスタンダードクーパーというのはイギリス本国でもかなり希少になってしまっているモデルでもあります。 MK−Iと比較しても総生産台数の少ないMK−IIはより希少です。 |
注意深く丁寧に仕上げたオーバーホール済みのパワーユニット回りは998cc、55馬力/5500rpmというスペックで、ノーマル1000ccと比較してシリンダーヘッド回り/ツインキャブレター/排気系とチューニングされ、41馬力から55馬力へパワーアップされています。 小気味よいレスポンスと、5000rpm以上の吹け上がりの軽さで楽しく軽快に走り回れるパワーユニットです。 前オーナーが大切にし過ぎて走行も少なく、まだまだ固さが残るエンジンは、まさにこれから。 遅くも無く、また速過ぎず、ミニを楽しむにはベストというエンジンです。 また、追加オプション・変更点として、ブレーキサーボユニットを追加し、それに伴って配管やPバルブ、マスターシリンダー回りもオリジナル重視で仕上げています。 ダイナモからオルタネーターへ、点火系パーツの変更、ディストリビューターもフルトラタイプへ変更。 また、オイルフィルターヘッド、フィルターをカートリジタイプに変更しています。 |
細部まで手が入っている足回りは、本来オリジナルではハイドロユニットですが、前オーナーが今後の整備性とパーツの信頼性からラバーコーンユニットに換装しています。 もちろん、レストア時にはフレーム回りまでキレイに仕立て直してあります。 支障はまったくありません。 ショックアブソーバーはミニでは定番のSPAX。 前後のブレーキ回りも写真のとおりキッチリとメンテナンス済みで、ホースはステンメッシュに変更しています。 サスペンション回りから、また下回り及びフェンダー内の塗装まで良いですよ。 ぜひ実車を覗き込んでご覧下さい。 |
ベリーグッドコンディションのインテリアです。 中々ここまでのオリジナルインテリアは揃いません。 特にフロントシート2脚はレアな当時のBMCオプションであるリクライナーシートを左右2脚おごっています。 天張り、インテリアトリム等、ひととおりオリジナルで仕上げてあります。 追加オプションとしては、スミス製タコメーター、スイッチエクステンション、パディアクセルペダル、シフトエクステンション、レザーステアリングカバーが違和感なく装着されています。 現在、MK−2用のインテリアリペアパーツは全くと言っていいほど同じ物はありません。 いずれは現行パーツで我慢する事になるでしょう。 オリジナルは大切にしたいですね。 |
手入れの行き届いたボディ回りです。 もちろんオリジナルのアイランドブルー/スノーベリーホワイトのヂュオトーンカラーは、大半のミニ好きが好きというカラーリングですね。 トータル的に隙なく仕上げられています。 下回り、フロア、エンジンルームと使用感の薄いエクステリアに、こだわりの4.5Jリバースホイールをセットアップ。 ホイールの塗装は粒子の粗めのシルバーで仕上げています。 また、メッキパーツ類は、グリル、グリルサンズとも当時物の本物。 バンパー、オーバーライダーもステンレス製ではなく、スチール製の当時物を使用。 エンブレムからテールレンズ回りまで多くの当時物パーツ、しかもほとんどのパーツがデッドストック品をレストア時に組みつけています。 さらにボディ保護、防錆処理として高価なラストアレスターもトランク内に取り付け。 スペアタイヤに付いているカバーは特注で作成。 どこをとってもベストコンディション。 追加オプションとして右側フューエルタンクユニット(ツインタンク)、マフラーにRC40ツインBOX、ルーフアンテナ、純正4.5Jリバースホイール等を装備しています。 |
すばらしいコンディションのMK−2クーパー。 1990年後半から1994年にかけてフルレストア、そして現在に至っています。 紹介した内容のベストな車輌です。 ここまでの車輌ですから。10数年使い込んでいただけると、ただのキレイなミニで終わらずオーラのあるクーパーに歳をとらさせて頂けることを希望します。 |
(消費税別)