1966y AUSTIN MINI MK-I SPECIAL TUNING

１２７５クーパーＳユニットをベースにトータル的にセットアップ・チューニングを行ったエンジンを搭載しているＭＫ－Ⅰです。　ナリタ製５速ドグミッション、ＬＳＤを始めフルピロのサスペンション回り、フロント／リアスタビライザー、ナリタ４ＰＯＴキャリパー、アルミドラム、サイドバー付きロールケージ、クーパーＳタイプステンレスマフラーなど、とてもこの欄では書ききれないほどトータルで作り上げている車輌です。　どこからでも吹けあがるレスポンスの良いエンジン、非常にクイックにまとまっているサスペンション回りによりスピードが出ている感は無いのですが気が付くと通常のレンジよりかなりハイスピードで走っているというようなイメージ。　ステアリングにダイレクトに反応する超クイックレスポンスな足回りは、ミニではない車に乗っているかのよう。　乗り込めば乗り込むほど面白くなってくる車輌だと思います。　各詳細はじっくり解説したいと思います。

スペシャルチューニングな内容に仕立て上げられたパワーユニットです。　異常に丁寧に各パーツの加工摺り合せ・調整を行っており、永年クーパーＳにお乗りの方でもエンジンをかけた時点でその違いがはっきり判るレスポンスです。　詳細ですが、１２７５クーパーSユニットＡｓｓｙをベースに、１６３クーパーＳヘッド加工／ビッグバルブ／ナリタ製強化バルブスプリング／バルブシート合わせ／ステムシール変更／面研／ポート研磨／ブロンズバルブガイド／プッシュロッド修正等、異常に丁寧に組まれております。　ブロック回りではシリンダーボーリング／コスワース製＋４０ピストン／ＥＮ４０Ｂクランクシャフト修正／メタル類交換摺り合せ／カムメタル交換／Ｃパーツ９５度ハイカムシャフト交換／タイミングチェーンからギアトレーンＫＩＴに変更／クロノメトリックギアＢＯＸ加工取り付けをしています。　ギア回りは、３シンクロギアＢＯＸ加工ナリタ製５速ドッグギア組み付け／カム＆ポールＬＳＤ組み付けをきっちり行っております。　Ｈ４ツインンキャブＫＩＴ（ＮＯＳ）分解調整組み付け／３ブランチＬＣＢ／クーパーＳタイプステンレスマフラー（ハンドメイド）／アルミオイルキャッチタンク／コア増しラジエター／ダイナモからオルタネーター変更／オイルクーラーＫＩＴ取り付け等、細部まで手をきっちり加えています。　単純にパーツ詳細は上記の記述ですが、全てに各パーツとも点検修正を行い、特にクランクやシリンダーのボーリングや面研は千分の一単位で丁寧に仕立てております。

パワートレインに見合うよう細部まで仕立て治したサスペンション回りです。　オリジナルのハイドロラスティックサスペンションの特徴を生かし、少し柔らかめのストロークながら良く粘り安定した走行性に仕上げてあります。　まずネガティブキャンバーはナリタ製強化ピロボール式２度を使用。　ピロボール式のテンションロッドに加工／フロント＆リア共にスタビライザーＫＩＴ装着にてロール感を消し安定させております。　ショックアブソーバーはＳＰＡＸ製ガスショック。　もちろんブレーキ回りも強化しており、スリットディスクにナリタ製４ポットキャリパー、ホース類は全てステンメッシュに変更、リアはアルフィンドラムに変更。　この状態で乗り心地良く、非常にクイックで遊びの無いダイレクトな走行性を作っております。

きれいで程度の良いインテリアです。　一見ノーマルの様な仕立てですが、フロア周り４隅とドライバー＆パッセンジャー周りを囲むロールケージが安定性はもちろんの事、ボディ補強と走行安定性の強化につながっております。　ロールケージは特注ワンオフ物です。　ドライバーズ／パッセンジャーズシートはパディホプカーク、シートベルトはブリタックス、ピロ式アクセルペダル、クロノメトリックタコメーターとシンプルにまとめてあります。

程度の良いボディ回りです。　日本での初年度登録が１９６８年のため、ほぼ新車から日本にあると思われるオースチン・ミニのボディは過去に数度のレストアを経てベリーグッドコンディションとなっています。　特にフロア下、サイドシル回り、フレーム回りとかなりすっきりとしています。　良い車です。　変更点としては、右側のフューエルタンク（クーパーＳ用）取り付け（ツインタンク化）により左右で５０リットルの給油量を確保。　今ではなかなか入手困難なレアパーツです。　トータルのチューニング内容からしてホイールはクーパーＳタイプの４．５Ｊアルミホイールにアドバン０３２ＲのＳタイヤを合わせています。　ミラーはあえてルーカスミラーをフェンダーに。　トータル的にグリル、バンパーなどのメッキパーツ等、すべてきれいでベストコンディションです。