1969yトラベラーのオリジナルである1000ccエンジンはフルオーバーホールを行い、細部まで丁寧に組み立ててあります。 エンジン本体はもちろん、ミッション、クラッチもオーバーホール済みで、状態はまさしくベスト。 ギア比の高さと相まって、1000ccとは思えない程の余裕の走りです。 また、4シンクロ・ミッションは使い勝手も良く、煩わしさ、乗りにくさは無いと言っても良いでしょう。 オールド・ミニという事を特別に意識しなくても、通常気兼ねなく乗れる、そんなパワーユニットです。 実際に走ってのインプレッションは「試乗レポート」のコーナーで紹介しているので、そちらも参考にご覧下さい。
 
キャブレターはオリジナルであるSU1・1/4シングルキャブレター。 寒冷時の始動時にチョークを必要とする以外、特にキャブレター車だという事を意識する必要は無い。 キャブレター本体は特別なメンテナンスも無く、また本体が故障する事はまずありません。 維持費の安さもSUキャブレターの魅力でもあります。
フルレストア時にイギリスで取り付けられたプレート。 シャーシNO等が記載されています。
発電はダイナモで行っています。 多くの電装品を必要とする最近の国産車と違い、ダイナモでも十分な発電量があります。 夜間の運転が多い方の場合、オルタネーター化する事も可能。 通常は、ダイナモのままでOKです。

オリジナルのままのサスペンションは、ラバーコーンでありながらとてもユッタリとした乗り心地。 これは、通常のサルーンより50mm拡大されたホイールベースのお陰。 ショックを硬くする必要も無く、このままで乗りたい感じです。 また、ブレーキ関係は、フロントをドラムからディスクに変更。 通常の使用勝手も良く、町乗りから高速走行まで安心して乗る事が出来ます。 兎に角、一度乗ってみて下さい。 サルーンとは一味違います。
 
ディスク・ブレーキに変更されたブレーキ回り。 ドラム・ブレーキでも必要十分なのだが、高速時からブレーキングはディスクが上。 もちろん、レストア時に新品部品を使いコンバートしています。
ブレーキ・システムのディスク化に伴い、ブレーキ・サーボを取り付けています。 これにより、さらに安定したブレーキングが可能となっています。
ショックはノーマルでありながら必要十二分。 とてもノーマルショックとは思えないような乗り心地を出しています。

インテリアも、フルレストアが行われベストな状態となっています。 シートやフロアカーペットなども張替え、ドア内張りやメーター脇なども新しく張り替えています。 3連センターメーターにセンターキーと、シンプルならスタイルはオールド・ミニならではですね。
 
シートはオリジナルをベースに張替え済み。 もちろん、ヘタリや破れはありません。 また、写真だと白っぽく見えますが、実際はもう少しグレーがかっています。
リアシートも張替え済み。 トラベラー(カントリーマンも)は、リアシートの座面を持ち上げると座面下にバッテリーが収納されています。
ドア内張りもオリジナル同様に張替え済みです。
リアシート下のバッテリー。 パッと見がキレイでも、ここが腐っている車輌が多いので注意。 このトラベラーはフルレストア済で、もちろん錆びや腐りは一切ありません。

フルレストアを行っているボディは、ドコから見ても文句の付けようのない仕上がり。 各部を裸にし、隅々までキレイに仕上げられています。 また、エクステリアにもNEWパーツをふんだんに使用されており、エステート系の特徴ではあるが痛み易いウッドトリムも新品が取り付けてあります。 錆びや腐りは当然無く、塗装も良い状態を保っており、これから永く大切にして頂ける車輌です。
 
今では貴重、レアパーツとなるマイナーグリル。 特にMK−2は生産期間も短く台数も少ない為にレアとなっています。 中々メッキのキレイな物は残っておらず、かといって現在のレプリカは作りが良い物が無いので、悩んでしまう部分でもあります。 やはり、本物の持つ雰囲気にはかないません。
ヘッドライトはシールドビームからルーカスH4に変更。 H4化するに伴い、BOSHライトリレーを取り付けています。 ルーカスH4は、最近の物はセンターに刻印が無く、この車輌に付いている刻印付きの物は貴重です。
バンパー、オーバライダーもレストア時に交換され、錆び、ヘコミも無くきれいな状態です。
ミラーは、ルーカスタイプのフェンダーミラーをあえてスライド・ガラス部分に取り付け。 全体の雰囲気と見易さがGOOD。
新品ウッドトリムにはニスを重ね塗りし、腐りへの対策を行っています。 駐車場に屋根が無くても、半年くらいでニスを塗りなおせば腐食を防げます。 また、ニスにより、色合いも落ち着いた感じになりました。

インテリアやエクステリアで紹介していないフロア下やエンジンルームなども、もちろん仕上げ済み。 フロアは錆び等は当然無く、歪みのないキレイなフロアをしています。 また、想像よりも広く使えるラゲッジルームもトラベラーの利点となっています。
 
リアシートを倒し、ラゲッジスペースを最大に取った状態。 かなり広い空間を作る事が出来、大きめの荷物も苦にならない。 キャンプ道具や遊び道具を積んで出かけるにはベスト。
フロント側から見たフロア下。 歪みや痛みはありません。 外見の仕上がりだけで判断すると、フロア下はボロボロという車輌も以外と多い。
リアの下に付いているガソリンタンク。 トラベラーやバン、ピックアップなどがこの位置に取り付けられています。 容量は29リッターですが、燃費が良く、想像以上に走れます。
ラゲッジルームのフロアを開けるとスペアタイヤが収納されています。 ここも仕上げられているのが解るでしょうか?

ボディ・内外装ともにフルレストア済み
 
@ABエンジン・クラッチ・ミッション フルオーバーホール
    水回り、足回り、ブレーキ回りオーバーホール
    全てに手を入れて仕上げ・整備済み


イギリスでフルレストア・フルオーバーホールを行い、日本に輸入された車輌です。 レストア後は車庫保管・雨天未使用で、素晴らしい状態を保っています。 MK−2トラベラーは生産台数も少なく、希少性でいうとMK−1よりMK−2の方が上。 しかもフルレストア済みの車輌というのは中々出てきません。 ありがちなパッと見を仕上げただけの車輌とは違うという事を実車で確認して下さい。 

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