1966y MORRIS COOPER 1275Sです。 当時のディーラーである関西オートで登録された9号車。 数少ないクーパーSの中でもディーラー車という希少な車です。 山梨県のお客様が乗っているのですが、「これからも大事に長く乗りたい」という事で、気になる部分、そして早めに手を入れた方がよいと思われる箇所を仕上げる事となりました。 いわゆるフルレストアではなく1/2レストアという感じでしょうか。 それでは、作業の模様を紹介したいと思います。 |
まずは、ボディの仕上げを行うにあたり、外せるパーツは外し現状を確認していきます。 お客様の要望で「エンジンルームはキレイにしたい」というのがあり、エンジンも降ろしての作業となりました。 下の写真は、色々外しながら確認している所です。 |
エンジンルーム 点火系やサーボなどは取り外し済み |
トランク内 ガソリンタンクを外す |
室内 まずメーター回りから |
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バルクヘッド ブレーキマスター周辺の状態確認 ちなみにディーラー車の打刻はココ |
バルクヘッド2 キャブの下側の状態 |
ヒーター |
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オイルクーラー |
ブレーキサーボ |
左ガソリンタンク |
いよいよ、エンジンを降ろします。 補記類を外したエンジンをクレーンで吊り上げ外に。 今回、エンジンのオーバーホールは行いません。 オイル漏れ修理とエンジン本体を再塗装だけ行います。 ボディ・レストアと比べればエンジン・オーバーホールは簡単。 エンジン本体の調子も良く、予算の関係から本体のオーバーホールは次回となりました。 |
エンジンを降ろした瞬間 | 本体はグリーンで再塗装します。 |
エンジンを降ろした後のエンジンルームを見てみましょう。 マスターシリンダーの下は、フルードで塗装がやられています。 しかし、全体的に大きな錆びや腐りはありません。 過去に一度レストアを行っているので、この状態で済んでいると行ってもいいでしょう。 |
正面から |
正面裏側 |
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右インナーパネル |
左インナーパネル |
エンジン本体のオイル漏れは、サイドカバーとクラッチ側ラージシールから。 クラッチ側はディスクにもオイルが回ってしまい、ディスクも交換します。 また水回りでは、ホース内にかなり汚れが溜まっており、ウォータージャケット清掃、そしてラジエターはオリジナルの物をオーバーホールします。 |
サイドカバーからオイル漏れ |
クラッチ側のラージシールもNG |
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ホース内にかなり汚れが ラジエターはオーバーホール中 |
ディスクもオイルが回ってしまいNG |
最後にボディからサブフレームや細々したパーツを外します。 もちろん、フレームからも足回りのパーツやハイドロディスプレッサー等も外し、仕上げていきます。 外したパーツの一部を下で紹介します。 |
フロント・サブフレーム |
リア・サブフレーム |
ハイドロディスプレッサー 今では貴重なパーツです |
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ステアリング・ラック |
フロント アッパーアーム |
リア ラジアスアーム |
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足回り関係のアーム類 |
リアのハブです |
ドライブシャフト |
これでボディは裸になりました。 外したパーツも順次手をつけていきます。 次回、PART2ではボディの状態について紹介したいと思います。 近日中にPART2を掲載しますのでお楽しみに! |