テールレンズのビス

本物のMK−Iはもちろん、MK−I仕様でも見るのが下のテールレンズ。 MK−2以降と比べて小ぶりで丸い形のテールレンズです。 今回は、テールランズに関わるトリビアを紹介します。

下の写真、左側のレンズだけになっている物が、当時のMK−Iのテールレンズ。 いわゆる当時物というやつですね。 上に少し見えているのが外したボディです。 右側は、今でも入手できるテールレンズのASSY(本体まで、全部の部品)です。 どちらも新品のパーツです。 まずは、タイトルにあるビスの話しをしましょう。


左の2種類のネジをご覧下さい。 どちらも同じ、MK−Iテールレンズを固定する為のビスです。 長さが3種類あるのは、テールレンズの厚みが違う為、3箇所とも長さの違うネジを使用しているのです。 左の太い方が当時物のネジ。 右は現在のネジです。 見比べるとまず、太さが違うというのもありますが、左の当時物の方は先端部分、つまりボディに付く部分だけにネジが切ってあります。 本体が太いのも、レンズとの間にガタが出ないようにでしょう。 右の現在のネジは普通のネジで全体にネジが切ってあり、特別な構造をしていません。 手間とコストダウンからなのでしょうね。 簡単に作れる、普通のネジになってしまったのでしょう。


ネジ部分をアップにしてみました。 本当の先端の先端は、ネジを切っていない、凝った造りとなっています。


また、頭の方をみてみても、形状の違いわかりますか? 当時物のネジは丸く盛り上がった形をしていますね。 このように、時代が経つにつれ、コストダウンをされている部分は以外と多いのです。 普通にテールレンズを止めるだけなら現在のネジでも何の問題もないのですが、こだわってみたい部分でもありますね。


テールレンズに関わる話しで、以下はおまけ。 左の写真が当時物、右が現在の物です。 黄色い丸で囲んだ部分に注目。 当時のレンズには、ここにハート型のマークが入っています。 かなり小さいので良く見ないと解らないのですが、2箇所にハートマークがあるのです。 そして右は現在の物ですが、ハートマークは無くなり、丸いポッチが付いているだけになりました。 他の型番やロゴ等は同じに入っているのですが、ハートマークだけなくなりました。 イベント等で当時物を見分けるポイントにもなりますね。