別格なクーパーS

ミニのユーズドカーは年式や程度にこだわらなければ、100万円以下で手に入れる事が出来ます。 なぜクーパーSは高価なのでしょうか? 程度良く仕上げているからだけではありません。 同じミニの中でもホモロゲーションモデルという特別なモデルであるクーパーS。 誕生から半世紀近く経った今でも世界的に人気のあるモデルです。 現役時代にはイギリスを代表してのツーリングカーレースやインターナショナルラリーで数ある高性能車を押さえてのいく度もの優勝。 ミニのモデルの中最高性能、クーパーというブランド、オールドモデルであること、素晴らしい当時の性能で今でも走って楽しめること、まさに一生物として所有できる存在と思っています。 そういった事をふまえてクーパーSについて紹介していきたいと思います。




COOPRE−Sという車をご存知ですか? このページでは、COOPER−Sという車について、私たちの見解で紹介していきたいと思います。


ミニと言うとミニ・クーパーと思われている方が多いようですが、ミニとミニ・クーパーは違うのです。 ノーマルのミニをチューニングした車がミニ・クーパー。 クーパー・カーズというチューニングメーカーが手をかけ、ミニをチューニングしたものがミニ・クーパーなのです。 そのミニ・クーパーの中でもレースで勝つ為に生まれたのがミニ・クーパー「S」。 レース出場のホモロゲーション取得の為に販売されました。 ミニとミニ・クーパー、そしてミニ・クーパーSは別の車と言っても良いでしょう。


レースフィールドを意識したクーパーの中でも、クーパーSは更にコンペティションユース感が強く製造及び販売台数は少ないのです。 MK−1のクーパーSは1071S、970S、1275Sと3種類のバリエーションがありましたが、製造台数では1071Sが4031台、970Sは歴代のクーパーSの中で一番台数が少なく963台、1275Sは14313台となっています。 MK−2になると、クーパーSは1275Sだけとなり、製造台数は6329台。 MK−3も1275Sのみで、製造台数が1570台となっています。 (製造台数は正確な当時の資料が無い為に、本によっては多少の違いがあります。) 40年という永いミニの歴史の中でも、クーパーSは27206台しか製造されていないのです。


1969年11月、ミニ・クーパーの製造が打ち切られました。 その後も、クーパーSだけは生き残り、MK−3へと発展していきましたが、省エネや排ガス規制が叫ばれ、1971年7月、ついにクーパーSは姿を消す事となりました。 その後、1990年にミニ・クーパーは復活(キャブ・クーパー)しましたが、当時のようなスペックの差は無く、2000年9月にミニが製造中止になるまで、クーパーSが復活する事はありませんでした。 今現在、現存するクーパーSの数は少なく、かなり希少になっています。


それでは、簡単にCOOPER−Sの詳細について紹介したいと思います。