この車輌は、1964年6月22日に英国内にて新車登録されました。 シリアルNOから1071Sとしては極めて最終ロットの生産で、ラストのシリアルNOより55台前に生産された車輌です。 ごく少数のオーナー(2オーナー?)を経て1991年にフルレストア、そしてオーバーホール後ヘリテイジ・トラストを取得、1994年に日本に輸入されました。 日常使用に耐えうるメンテナンス及び仕様変更をして、今でも、いつでも直ぐ乗り出せるコンディションを維持しております。 では、詳細をどうぞ。



エンジンは、昨年2002年1月に軽くオーバーホール。 ミッションはその際に使用勝手の良い4シンクロ・ミッションに変更。 シリンダーは+40ピストンに拡大されており、3ブランチLCBを装備。 オイルの上がり・下がりも無く絶好調。 最近、ブレーキサーボもフル・オーバーホール。 配管も出来る限りオリジナルに近くなるよう変更。 サーボホースはダンロップ製を選択。 全体的に丁寧に、キレイに手入れをしたオーバーホール済みの各主要部分です。 







最近、オーバーホールをしたばかりの足回り。 さりげなく、そして目立たぬよう1.5度のロアアームに変更。 ショックはオーリンズ。 ブレーキ・ドラムはミニフィンのアルミ・ドラムをあえて黒く塗り目立たぬように・・・。 日常、良く走り回る為、ホイールは4.5JクーパーSタイプのアルミに変更。 黒く塗り誤魔化してます。 もちろん、オリジナルSホイールは大切に保管。





きっちりと仕上げたボディは十数年経った今でも腐りや錆びは無く、良い状態を保ってくれています。 適度なやれ具合が何とも言えない良い雰囲気。 ルーフの塗装が多少悪くなってきているので近い将来直したいのと、ライトを別な物に交換をしたいです。 フロア下も苦労してWAXがけしてみました。








エンジン・オーバーホール時に少しおごったクロノメトリック・タコメーター。(ロータス23B用?) ステアリングはレス・レストンの小径。(やっと、手に入れた。) 水温計はより正確な機械式に変更。 ルーカス製のキル・スイッチも目立たぬように装備しています。 カーペットもオリジナルのタータン・レッドに変更。(以前はチェリー・レッドでした。)







トータル的に、丁寧に良く仕上がったクーパーSです。 1071Sの特性からして低速が使いづらく、高回転まで回さないと楽しめないエンジンですが、+40ピストンによる排気量アップと4シンクロ/3.4ファイナルミッションにより、低〜高回転までの使用に申し分なく楽しく走らせられます。 特にお気に入りは排気音。 キレの良い少し高めの音質が気分を盛り上げます。 オーバーホール後、慣らし運転の終わった状況で1つ1つの動作を丁寧に行い、それに応じてくれる。 それぞれのパーツが気持ち良く、本当に楽しく走ってくれる車に仕上がっています。 これから燃料系統を少し大きくして、もう少しトルクアップを図りたいと考えています。
 

MINIYA Ai FRAGILE

WINDOW CLOSE