初期ロットから471台目となるフォーミュラジュニア用のシリンダーブロックを搭載の1071Sダウントン・チューニング。 ヘッド、HSキャブ、LCB等ダウントン製で、まさにダウントンチューニング。 ギアはクロスミッションでエンジンオーバーホール済み。 エンジンのフィーリング・音ともに抜群!! もちろん新車時からのレジスター付きで、オリジナルBody、オリジナルエンジン、そしてモーリスのCMカーというヒストリー付きです。 |
ダウントン・エンジニアリングとは? ミニ誕生の1959年から、いち早くミニのチューニングを行い、ミニクーパー及びクーパーSの誕生のきっかけを作ったチューニングメーカーです。 モアパワー、モアコンペティションなチューニングはもとより、経済性の向上やトータルバランスを考えての仕上げ、丁寧な加工パーツ作成で実績、評価の高かったメーカーです。 創設者ダニエル・リッチモンドの死去により1974年第一期ダウントン時代は幕を閉じました。 |
新車当時、プライベーターとしてのレース参戦を目的としてダウントン・ワークスにて一通り手を入れたパワーユニットです。 内容的にはフォーミュラジュニアユニットのシリンダーは加工し+20ピストンに変更。 ダイナミックバランスを取ったEN40Bクランク(レーシングクランクの紹介)、コンロッド回り、ハイカム3.765のファイナルギア、そしてストレートカットクロスミッションにドロップギア回り、軽量フライホイール、強化クラッチ、チューニングヘッド、SUチューニングキャブ、インマニ、LCBなど各所に手を加えオリジナルの68馬力から110馬力程度にチューニングし仕立ててあります。 近年オーバーホール済み。 ノーマルの1071Sユニットと比較して、 ●チューニングヘッド:ビッグバルブ、強化スプリング、ポート研磨 ●SUツインキャブ&マニホールド:ノーマル1・1/2ツインキャブに対してガソリンの突出量の多いキャブレターおよび、効率の良いインテークマニホールド ●ダウントン製LCB:手曲げ加工や仕上げの丁寧さなどが大きな特徴 等が大きな違いとして上げられます。 もちろん、これで全てではありませんが、トータル的に仕立てられている素晴らしいエンジンです。ブレーキマスター(オリジナルS用)、クラッチマスター(S)、ブレーキサーボ、オリジナルMK−I用13段オイルクーラーユニット、水温・油圧に加え油温計の追加も行われています。 またブローバイ抜きの処理や、クロノメトリックタコメーター取り付けのためにタイミングチェーンケース加工、オリジナルのラジエターやホース類は近年デッドストックパーツにて交換済み。 イグニッションコイルは近年の物に変更しましたが、当時物のパーツにこだわりワイヤーハーネス、各ホース類の取り回し等の景観にもこだわって仕立ててあります。 どちらにしてもエンジンを始動した時点で全てが別物のようなユニット、素晴らしいです。 |
●フォーミュラジュニア用 シリンダーブロック 1071S初期の500台に採用されていたフォーミュラジュニアのシリンダーブロック。 高回転時の振動対策としてリブの肉厚を上げて対応しているシリンダーブロックです。 外観上、ノーマルと比較して一目でリブの形状の違いがあるのが解ります。 |
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●ダウントンH4ツインキャブ ノーマルの同サイズのキャブと比較してガソリンの突出量が多いのが特徴。 その為、オリジナルはチョーク機構が付きません。 高回転時にガソリン量の不足を補えるようになっています。 また、ダウントンにてピストン回り、フロート室、インテークマニホールドの加工など、丁寧な作りをしています。 ここでは、通常使用の始動性を重視してチョーク機構の加工取り付けをしています。 |
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●ダウントンLCB 手曲げ加工による曲線の美しさ、溶接の丁寧さが現代のLCBとは比べ物になりません。 「トリビアな話し」でも「ダウントンLCB」を紹介しています。 そちらもご覧下さい。 |
基本的にしっかりメンテナンスした足回りの変更点として、Hi−Loキット、KONI製ショック、ステンメッシュブレーキホース、リアネガティブキャンバーを取り付け。 クーパーS特有のステアリングギアBOXはコンディション良く、ロックtoロック2.3回転のクイックさも健在。 ブレーキサーボユニットについては好みもありますが、高回転や加速時等からの初期制動は十二分。 各シャフト、ブーツ、ベアリング、フロントディスク、リアブレーキはしっかり整備済みです。 |
コンペティションユースを考慮してのメーター配置は、まずセンターメーター左へ油温計、右側に油圧・水温のデュアルゲージで、レブカウンターはクロノメトリック。 スピードメーターは1071Sオリジナルの120マイル表示。 針はセルロイドタイプとなっています。 ハイチューニングエンジン用の取り回し方です。 ステアリングはレスレストン製ブラックレザー、シートはワークスリクライナーシート(ドライバー、ナビ)でインテリアトリムも含めシルバーブロケイド、ブルー/シルバーブロケイドのオリジナルの組み合わせはクーパーSのインテリアそのものです。 シートベルトは通常使用にブリタックスの巻き上げタイプが左右に取り付けてありますが、スポーツ走行時用にブリタックスの4Pハーネスもドライバーズ側に追加。 ロールケージは3点式でジョンアレイのものを使用。 質感としては96〜97年当時にフルレストアし、インテリア回りは一通り手を入れてリペアされており、ベストなコンディションを保っています。 |
594SWLのレジストリNoが誇らしげなエクステリア。 約15年ほど前にフルレストアされているBody回りですが、もともとの環境の良さもありコンディションは良かったのですが、さらに仕上げたという外観および下回りです。 もちろん、新車時から約50年経過している訳ですから、それなりにパネルの張替えや交換パーツは多々あったと思いますが、仕上げの上手さ・丁寧さもあり、現在でも状態のかなり良いキレイなBodyです。 走行上のボディストレスはほとんど感じられず、異音やガタがなく、しなやかな状態でとてもサーキットでの扱いや走行による車体のガタ付きはありません。 いいBodyです。 雰囲気、存在感の強い印象の外観は、ゼッケンサークルやサーフブルーという色もありますが、決して派手さではなく、落ち着いた趣を感じます。 もちろん、オリジナルのグリル、エンブレム、バンパー等のメッキ類の程度の良さと、ステンレス製の製品のような軽さのない鉄製品にメッキを施してあるパーツの為、より違いを強調していると思います。 4.5JクーパーSホイールの程度も美品。 また今では手に入らないダンロップスポーツの165サイズのラジアルもこの雰囲気に一役買っていると思います。 |
過去の登録記録やヘリテイジトラスト(車輌証明)などの資料や写真、日本国内での整備記録などです。 |