1990y KAD TWINCAM MINI


「トータルバランス」
まだまだエンジンオーバーホール、サスペンション&ブレーキ回りなど仕上げ後間もないためトータル的に硬い印象が残りますが試乗レポートをお送りしたいと思います。 ミニの中ではツインカムというだけで毛嫌いをしたり、またゲテモノ扱いをされる方もいますが、実際に乗って走って感じてみると、ツインカムエンジンを搭載していてもやはりミニだな、と感じます。 一般的には、KADツインカムやジャックナイトのツインカムはエンジン本体のみの改造で、他はほとんどノーマル・ミニと同じ状態。 という事で、ギアBOX、サスペンション回り、車幅変更などトータルバランスよく仕上げました。 

「TWINCAM」
1291ccのA+ユニットは73.5mm径のオーバーサイズピストンにより1380ccまでスープアップ。 もちろん、これだけでもかなり速い、パワーのあるエンジンなのですが、そこへKADツインカムヘッドを搭載しツインウェーバーで過給。 そしてそのパワーを有効に使うためにストレートカット4速クロスミッション、カム&ポール式LSDなどを組み合わせでいるパワーユニットです。 各詳細は「在庫車リスト」の「1990y KAD TWINCAM」にて紹介していますのでそちらをご覧ください。
「驚くほど」
まずはパワーユニット。 ツインウエーバーの1380ccということで、スムーズに8000rpmまで回ってしまう仕様です。 太いトルクとパワーにより、一般道では3500rpmで十二分ですが・・。 市街地走行ではトルクフルで扱いやすく、それこそ3速に入れておけばオートマ状態。 何しろ驚くほどに楽に走行することが可能。 アクセルを少し踏み込むだけで、たいがいの流れに乗って問題なく対応。 もちろんその気になり踏み込んでいけば強大なパワーで加速していく。 高速走行においても100〜120kmぐらいでは何もないくらい安定して速い。 ただし、エグゾーストノートは少々うるさい?いや、良い音? 高速コーナーでのフィーリングはすばらしい。 タイトなワインディング、トルクフルで面白いの一言。
これだけスムーズに楽に町乗りをこなせるというのは想像以上でした。 トルクがある、力があるというのは、非常に乗りやすいという事でもあるのですね。 普通より速いミニを好まれる方、楽に速いミニを希望される方、おすすめです。

「安定感」
本来のパワーアップだけですと、理論上も車は外へ外へと行きたがるアンダー傾向が強くなります。 そこでサスペンション回りもトータル的に手をいれて仕立てました。 また8000rpm以上使える車輌ですから、必然的に有効な回転域を使えるようクロスミッションと。より足回りのグリップ感を増すLSDの追加、そして6JにヨコハマADVAN032Rという現在良いと考えられる肉付けを行いました。
最終的に本来の安定感とバランス取りのため、ショックアブソーバーはSPAXコイルオーバーサスペンションに変更。 これによりセッティング幅の広がりと今ひとつだったストロークも増してより車が安定しました。 
コイルオーバーサスペンションは、どちらかというと跳ねてしまうのでは?という印象もありましたが、パワー、車重、サスペンション等のバランスがほどよくなり、低速から高速コーナー、そして段差などでも粘りのあるよいサスペンション回りに仕上がったと思います。


一通り耐久性から考え、よりよいパーツ選択にて対応しています。 信頼性の高いコスワースのピストン、ツインカムには最高と思います。 ギアBOXはクロスミッションおよびLSD共にジャックナイト製。
サスペンションは信頼性も高くミニとの相性の良いSPAXコイルオーバー。 ミニライト6J−10インチ・ディープディッシュアルミホイールにタイヤはアドバン032R。 現在のミニに対して最高のパーツを取り入れています。 この先、もう少し乗りこんで、燃費等もレポートできればと思います。 それでは。