ドライバッテリー。
最近、話題になる事が多くなってきました。
ドライバッテリーとは何か?
必要があるのかどうか?
簡単に紹介してみたいと思います。


まずは、ドライバッテリーとは何ぞや?ということから。
ドライバッテリー、正式にはドライ・セル・バッテリー。
ドライといっても完全に乾いている訳ではありません。
まずは、普通のバッテリーからかんがえてみましょう。

バッテリーの中には電解液が入っています。
その液体の中に特性の異なる金属を入れて、金属間に電気を発生させています。


難しい事は抜きにして、要はバッテリーの中にはバッテリー液が入っているという事。
普通のバッテリーにも種類があり、液の補充が必要なタイプと
メンテンスフリーで補充がいらないタイプがあります。
下の写真で、中に液体が入っているのが解るでしょうか?


バッテリー液の補充が必要なタイプの場合は右の写真のようにフタを開け、
バッテリー液を入れなければなりません。
メンテナンスフリーのタイプだと、液の補充は不要になりますが、
中には同じようにバッテリー液が入っています。


このバッテリー液があるおかげで、色々な欠点が出てきます。
まずは、バッテリー液を補充しなければならない事。
横や下向きには設置出来ない事。
そして一番気になるのが、液式のバッテリーは内部にガスが発生する為に、ガス抜きの穴があります。
そこからガスが出ているのです。
バッテリー液は希硫酸ですから、塗装とかは溶かしてしまいます。
その希硫酸からガスが発生していますので、当然塗装等には良くありません。
また、バッテリーを見た時に、よく白い粉を噴いていませんか?
この粉が曲者で、そのままにしておくと、バッテリーターミナルが腐食したり、
塗装が剥がれてしまったりします。
そして何よりも、バッテリーが重い!
ミニの場合はトランクルームにあるので、積み下ろしで腰を痛めそうです。


では、ドライバッテリーはどうでしょう?
始めにも書きましたが、ドライといっても完全に乾いている訳ではありません。
ドライバッテリーの場合は、液体をそのまま入れるのではなく、繊維に染み込ませています。
その繊維を金属板で挟んで、密封しているのです。


つまり密封しているので、液漏れをおこす事がありません。
また、ガスは多少発生するのですが、外には出ないようになっています。
つまり、横向きや下向きでも設置でき、また、粉を噴くこともありません。
そして一番の利点は、薄い電極を沢山並べているので、普通のバッテリーと比べると
同サイズでも1クラス上の能力を持っています。
つまり、同じ能力なら小さく出来るのです。
小さいうえに、液体が無い(厳密には染み込んでいる)ので、とても軽いのです。
それと、ドライバッテリーは、自己放電がほとんどありません。
2年間くらい使わないでいても、充電せずに使えます。
通常のバッテリーですと、半年くらいで充電が必要です。

スタート時の起動電力も強いので、スターターを回す勢いも違います。
良い事づくめですね。
ただし、ちょっと値段が高いですが・・・。
ただ、寿命が長いければ買い換える回数は減るので一緒ですね。
人によっては10年近く大丈夫な方もいますし。


下の写真でサイズが解るでしょうか?
比べてこれだけ大きさが違います。
ドライバッテリーの方は、片手で楽に持てます。


では、実際にミニに搭載するとどうなるか?というのが下の写真。
今回はVALTAINのドライバッテリーを搭載しています。
VALTAINのメリットは、専用ケースがある事、そして急速充電が可能という事。
搭載した感じもスッキリしていますね。


ちなみに、オプティマのドライバッテリーは、容量も大きいのでサイズも大きいです。
同サイズの普通のバッテリーよりは軽いですが、片手で軽々という訳には・・・。
それが下の写真です。
電装品が多い車の場合は、大きい容量の方がいいと思います。
VALTAINでも、大きいサイズは出てますし。


実際に使ってみた感想は、まずスターターの回りが違う。
凄い勢いで回る感じ。
キーを捻ったら「警告灯がまぶしいよ。」と思ったくらい。
それと、何といっても軽いのがいいですね。
また、塗装の腐食の心配がいらないというのも安心です。
特にOLDに乗っている方にはお奨めですね。
ボディへの心配は少ない方がいいですから。

あなたはまだ液入りですか?
バッテリーはやっぱり乾いてなきゃ。

ミニ屋Aiフラジル