ドレンボルト。
つまり、オイルの排出口のボルトの事です。
ミニはこのボルトがミッションケース(オイルパン)に付いています。
ここで問題が一つ。
ドレンボルトは鉄製で硬いのですが、オイルパン側はアルミ製で柔らかいのです。
つまり、斜めにボルトを入れてしまったりするとオイルパン側のネジ山が潰れてしまう事があります。
更に、まっすぐ入れたとしても、大きな力で締め付けるとやはりネジ山が潰れてしまいます。
普通、国産車等だとドレンボルトもオイルパンも硬い鉄製の為に、大きな力で締めてもネジ山が潰れることはありません。
ミニでも同じように締めてしまい、ネジ山を潰してしまう事があるようです。
ちなみに、ミニのドレンボルトの締め付けトルクは3.5kgf−mです。
トルクレンチが無い場合には、手で一杯まで締め込んで、そこからキュッと締めるぐらいでOK。
力一杯締めなくても、銅のドレンワッシャーが潰れてオイル漏れを防ぐので大丈夫です。
万が一、オイルパンのネジ山を潰してしまうと、修復に結構なお金がかかってしまうのです。
特に、自分でオイル交換する時は注意して下さい。
ここからが本題のちょっとイイ話し。
要は、アルミのオイルパンに鉄のドレンボルトを出し入れするので、ネジ山を潰してしまう可能性がある訳です。
そこで新兵器。(と、言うほどの物ではないですが・・・。)
ドレンボルトの入る所にこのエクステンションボルトを入れて、オイルパン側は外さない様にしてしまうのです。
こうすると、ドレンボルトは直接オイルパンに付くのではなく、このエクステンションボルトに付く形になります。
そして、オイルパン側は外さないで済むので、ネジ山を潰す心配が無くなる訳です。
更にイイ事がもう一つ。
アンダーガード付きの車の場合、オイルを抜く時にアンダガードにかかってしまい、ビチョビチョになってしまう事があるのです。
アンダーガードを外せばイイのですが、オイル交換の度に外すのも面倒ですよね。
隙間にウェスを挟んだり、色々してみても、多少は汚れてしまいます。
ここで、エクステンションボルトが役立つのです。
エクステンションボルトを入れる事により、オイルの排出口が外に長くなる為、アンダーガードにオイルがかからなくなるのです。
1つで2度おいしいとはこの事です。
ちょっとした事でネジ山を守る事も出来るし、アンダーガードも汚れない。
ネジ山をダメにする前に是非付けてみて下さい。
オイル交換のついでに取り付ければ、手間もかかりませんし、今後の事を考えると予防の意味でも付けておいた方がイイと思います。
ネジ山修復は結構高いですヨ。