簡単な診断方法

ここでは、コンピューターの簡単な診断方法を紹介します。　普段、メカの事が解らなくても簡単に出来るチェック方法です。　インジェクション車に乗っている方、是非チェックしてみて下さい。　

（注）ここで紹介するチェック方法が全てではありません。　また、コンピューター以外の場所にトラブルがある可能性もあります。　一つの目安として下さい。

１．アイドリングの回転数が正常か？

インジェクション車は、通常エンジンが暖まっている状態で９００ｒｐｍくらいでアイドリングします。　エンジンが暖まっているのにアイドリングが低かったり高かったりする場合は、どこかにトラブルがある可能性あり。　回転数が上がったり下がったりと、フラフラ動いてしまう場合もＮＧ。

２．ファースト・アイドルは正常か？

エンジンが冷えている状態で始動した場合、コンピューターが制御しアイドリングが１２００ｒｐｍくらいまで高くなります。　冷えているにもかかわらず、アイドリングが高くならない場合はＮＧ。また、高すぎる場合も異常。　エンジンが暖まり、水温が上がってくると通常の回転数に戻ればＯＫ。

３．加速不良

走り出し加速した場合に、正常に加速するかどうか？　アクセルを踏み込んだ時に息継ぎをして加速しなかったり、バックファイヤー（バンと爆発するような音がする）場合はＮＧ。　停車状態からアクセルと多めに踏んで発進しようとすると息継ぎをしてしまう場合も異常です。

４．エンスト

何も操作をしていない状態でエンストする、または、アクセルを踏み込んで離した時にエンストをする場合はＮＧ。　またエンジン始動後、暖まるとエンストし、暖まっている状態ではエンジンがかからず、冷えると始動する場合もあります。

５．始動不良

エンジンが始動しない。　キーを回してフューエルポンプの音（燃料タンクの中）がするかしないか？　スターターモーターが回るか？　エンジンが始動しそうでしない（ボッボッとかかりそうになって止まってしまう）場合も異常。

６．アイドルアップは正常か？

エアコンをＯＮにして、アイドリングが上がれば正常。　ただし、エアコンのガス抜け等でコンプレッサーが回らない場合はアイドルアップしません。　

７．排気ガスの状態

排気ガスがガソリン臭くないか？　また、アクセルを踏み込んだ場合に黒煙が出る場合もＮＧ。　

８．水温表示が正常か？

クーラントがしっかり入っている状態で水温計が正常に動作するか？　エンジンが冷えているにも関わらず、キーをＯＮ（エンジンはかけていない）にすると水温計が上がる場合はＮＧ。　また、ある程度暖まっているのに、少しだけ水温計が上がった状態から進まない場合も異常です。